N研(中尾建築研究室) ~ ごあいさつ、私たちの姿勢
【住まいの診断―見えないところを診る】
そう言ったら誇大表示・・・でしょうか。
実際、以前こう話したら、先輩から注意されました。「ホームインスペクションは、見えない箇所は見えなかったと報告する。見える箇所をしっかり観察し、報告するものだ」と。
確かに、非破壊を前提とする住宅診断(ホームインスペクション)では、見えないものは見えませんね。そうではなくて、日々暮らしているそのお住まいの、屋根の上、天井表面の細部、天井の裏側(小屋裏)、あるいは床下などなど・・・
他のコラムの中でも触れましたが、たとえご自宅であっても、いつも眼にしているはずの場所でさえ、意外と気づかないことが少なくありません。あるいは、これもコラムで書きましたが、ご自宅なのに覗いたことがない、入り方さえわからないという場所もあります。
床下を診る | 天井裏を見る | 畳の下を診る |
また、見方を変えて、新築の場合はどうでしょう。工事が終わればもう見えなくなってしまう箇所、基礎のコンクリートの内部、土間床のコンクリートの中、その下、あるいは、壁の内部の断熱材、通気層の様子などなど・・・いわゆる「隠蔽(いんぺい)部」の状態の詳細な工事記録をもらっている方は、ごくごくわずか。ならば、工事中にそれらを観察・確認するしかありませんね。
これらをひっくるめて【見えないところ】、私たちはそう呼んでいます。
もうお気づきかもしれませんね。そう、「お客様にとって」見えないところ、意識されないところ、です。私たちが大切にするのは、いつもお客様にとっての視点です。いわば、お客様の「気づき」のお手伝い、ですね。
基礎鉄筋を診る | 屋根下地を診る | 外壁通気層を診る |
【診ること―凝視する眼】
そして、それらを「診る」とは、時に補助的に各種の診断機材を使用して観察したり、あるいは工事途中に観察したりすることも含みます。ただし、大切なことは、息を詰めるくらいに凝視すること、その「眼」。
真剣勝負・・・そう、期待と不安、お客様の静かに張り詰めた気持ちを背中に感じながら、対象を見つめること。それが「診る」こと。
冷静に、客観的に、まずは、凝視し、見つけ出す。
たとえどれほど私たちが経験を積んだとしても、このお客様にとっては、この時この場こそ、唯一無二。それはまさに、一期一会。
その期待を裏切りたくないし、その不安を少しでも和らげられたら・・・私たちは、そんな気持ちで、その場に臨みます。
一見何もなさそうな面、お客様が見慣れた面でも、見る位置を変えた途端、わずかに痕跡が見えることもあります。
まず見ること、凝視することの大切さを、私たちはいつも自身に言い聞かせています。
まず、凝視すること | 高所カメラによる屋根面観察 | 内視鏡によるダクト外れ発見 |
【お客様―「質」への意識の高さ】
国が宅建業法を改正して、2018年から、既存住宅(中古住宅)の売買時に状況調査の実施を選択できるようになりました。この既存住宅状況調査のほか、それまでの住宅診断も含めて、ホームインスペクションという言葉が使われています。
残念ながら、状況調査も含めて、我が国では住宅診断(ホームインスペクション)を実施する例はまだまだ限定的です。それは、住宅の質的な状況を確認した上で、取引を行うこと、あるいは自宅改修することの必要性の意識がまだ希薄なためでしょう。また、そうした診断の第三者性の問題ついても、一般にはあまり議論されていません。
しかし、数こそまだ少ないとはいうものの、住宅診断(ホームインスペクション)を行う層が一定数いらっしゃる、ということも事実です。そうした住宅診断に関心を持つ方々は、資産としての住宅の質についての意識が高く、多くはネットなどで関連知識も身につけておられます。時には、私たちを唸らせるほどに。今後は、こうした意識の高い方々が少しずつ増えていくことが期待されます。
住宅診断(ホームインスペクション)利用率が低迷しているのは残念なことですが、それにもかかわらずこの制度を利用しようとする、お住まいの質への意識の高い方々を、私たちは微力ながら応援したいと考えています。
N研(中尾建築研究室)代表 中尾英夫
N研(中尾建築研究室)代表 中尾 | 「お住まいも健康診断を」N研のフレーズ | 住宅の質は現場で創られる |
N研(中尾建築研究室)~ 事務所の特徴
【規模を追わずに質を追う】
ひと言で私たちN研(中尾建築研究室)を表すならこうなるでしょうか。
ずいぶん気負った言い方に聞こえるかもしれませんね。あるいは、小事務所の負け惜しみとでも皮肉られるかも。
しかし、少なくともこれが私たちの目指す方向です。お住まいの質に関心を持たれたお客様、一期一会のお客様へのお手伝いを通じて、あるいは、切磋琢磨できるネットワークの仲間たちの叱咤激励にも支えられて、量より質を目指します。
そうした私たちN研(中尾建築研究室)の特徴は、
① 【廉価】 高品質な診断・調査を、低価格でご提供します
② 【独立】 公正・中立な立場で、診断の第三者性を守ります
③ 【専業】 診断と検査に特化した、ホームインスペクション事務所です
④ 【融通】 規模を追わず質を追う、フットワーク良く小回りが利く事務所です
⑤ 【視点】 戸建てからマンションまで、一級建築士の視点から検査・診断します
⑥ 【視野】 総合建設会社にも長く在籍し、幅広い知識・経験・ネットワークがあります
・・・私たちN研(中尾建築研究室)は、こんなインスペクション事務所です。
規模を追わず質を追いかけます | 戸建ても新築・中古・ご自宅まで | マンションも新築・中古・ご自宅まで |
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N 研(中尾建築研究室)の住宅診断 ~ 代表が直接担当いたします
住宅診断にはN 研(中尾建築研究室)代表の中尾がお伺いします。業務の内容によっては、補助メンバーや、ご要望により英語通訳が同行する場合もありますが、 原則代表がメインでご対応いたします。
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